聞いてないので出来ません


って言われる事が多くなった気がする。
気のせいかも知れないけど、気のせいじゃないとも思う。
日常の業務に於いてもそうだが、現場に於いても耳にする事が多くなった。
僕は、やっぱりちょっと古いタイプの人間なので、この言葉を聞くと少し違和感を覚えてしまうのである。
コンサートというデリケートな現場では、突発的なアイデアやプランの変更は割と日常茶飯事に起こる。
マニュアル外の事でも、それが「正しい」と思ったら少し迷惑を掛けてでもそれを押し通す事が、最終的には結果となってかえってくる世界だと思っているので、そう言った迷惑を、僕は割とかけちゃう方の立ち位置に居る人なんだと思う。
迷惑掛けたら別の形で返せば良い、って、ちょっと乱暴だけどそれがクリエイティブってものだと未だに思い込んでいる節はある。
最近やたらと表題の言葉が気になる様になったんで、ちょっと愚痴っぽく書いてみた。


「マニュアルやシステム通りに物事を運ぶ事がビジネスの鉄則」的な風潮が世の中的にはどうも強いらしく、確かにそれによって助けられている部分も凄く多いのだが、そうではない部分で成立している世界もあると思うのである。
でもそれは実は言い訳で、きちんと計画立てして物事を進めていく事がベターだとはもちろん思うのだが、やっぱり想定外の事は起こる訳で、そのあたりの矛盾が時に僕を悩ませたりします。
バブルの頃は「不可能を可能にするのがイベンター」と口々に言われ続けた若手時代を過ごしてきたので、そのあたりの部分は今の自分に、いい意味でも悪い意味でも影響している様である。


でも僕は、長嶋並に華麗にイレギュラーをさばく事の出来る大人になりたい。