ブッキングと渋谷と代官山


ふとしたキッカケや思いつき、あるいは誰かの何気ない一言とかで、それまで予定してなかったのに、急に「ライブやろう」って話になる事は、割とよくある事。
あるバンドの事である人と話してて、何やら思いのほか状況が上向きであるのはもちろん、夏のイベントにもちょこちょこ呼ばれたりしてて、さて年末に向けてリリースやレコーディングの事も含め、ライブはどうるかを相談。
パッと思いついて、急遽ツアーをやる事にしてあれこれブッキング。
色んな会場の空き状況を確認したり、連絡のつかないイベンターさんもいたりで、流石に1〜2時間では事は進まないもん。
でも明日にはフィックスさせたい。
ツアーブッキングは、あれこれ迷ってると前に進めない。
パッと閃いたときの「パッション」や「イマジネーション」が、結構大事だったり、ね。


夜、まずはクアトロでサンボマスターのツアー初日。
今日から8月31日まで、長いロードのスタートかぁ。
延べ3ヶ月半は確かに長い。
活動はおろか、生活も「ライブ」ありきで日常が進んでいくから、やってる本人達は結構大変な事なのよ。
終わったらガーッと朝まで酒呑んで、次の日は昼過ぎまで寝て、って最近のロックバンドは結構真面目にストイックにツアーに向き合うバンドが増えてて、そんな王道なロックのマニュアルをそのまんま実践してるバンドはほんとに少なくなった。
周りではタバコを止めたヴォーカリストはかなり多い。
って言うか吸ってる人の方が少ないくらいだもん。
理由は至って単純で「喉のため」。
ライブがある前の日は酒呑まないどころかツアー中は一切呑まないとかは割と当たり前。
精神面をいい具合に持ってくには、まずは体が健全である事から始まる。
そんでもって僕らスタッフは、そういった環境を作る手助けをする。
あくまで色んな欲求を自制するのは、他ならぬ本人でしかないからね。


そんなサンボも酒は全くと言っていいほど呑まないらしい。
結構意外だけど何となく判る気も。
今度酒でも呑みながら話してみたいなぁ… って呑まないっちゅうの。


サンボが終わるちょい前に代官山へ移動。
UNITでbonobosがライブ、競演は小玉さん。
アンコールではキーボードにHakaseさんと小玉さんが加わってセッション。
MUTE BEATの頃と変わらず、うつむき加減でペットを吹く姿は貫禄充分だった。
ダブを日本で一般的にしたのは、間違いなくMUTEの功績がデカイ。
そんなMUTEに少なからずの影響受けてバンドやってるbonobos
軽く2世代くらいキャリアも年齢も離れてるけど、同じステージに立って演奏してる姿は刺激的で素敵な絵だった。