何ネットがいい? バックネット? ジャパネット?

ここんとこ、インターネットの影響力を考える日々。
ここんとこ、じゃあないなぁ。
ここ数年。それも言い過ぎ。
ここ1年くらいかも。
僕がこの仕事上でのインターネットのあり方、というか使い方を色々模索する日々。
僕らは単に情報伝達のツールとしてのホームページの役割以外に、最近じゃうちのページでチケットが買える様にまでなったんで、ただ単に情報掲載サイトよりも一歩踏み込んだサイトにはなってるはず。
これだけネットが普及すると、コンサートの情報も、伝える手段としては物凄く重要なアイテムなのは間違いない。
ちょっと手の込んだチケットの発売方法や、いくつかの注意事項を踏まえてチケットを買ってもらわなきゃならない公演なんかだと、ネットがない時代は情報誌や新聞に広告を打って告知しなきゃなんなかった。
十年前はねぇ、よ〜く新聞広告打ってたなぁ。
朝日とか読売とか。
神奈川の公演は神奈川新聞とか。
やっぱそれなりの部数が出てるだけあって、1cm×2段でも10万以上はしたんで、結構なコストだった。
情報誌なんかは時間とか料金の事は載せてくれても、細々した注意事項なんかはスペース的にどう考えても載せれる訳ないので、フォローするためには「ぴあ」とかにも広告を打ってたりした。
そんなコストを考えると、今はネットでそこら辺をフォローすれば、概ねOKな空気になってる。
もちろん全ての人がネット環境にある訳ではないので、そこら辺のフォローの仕方を考えながらあれこれと。


コンサートの情報がネットを中心として出て行く様になって、かれこれ何年くらいになるんだろうねぇ。
個人的に利便性を一番痛感する瞬間って、「明日すぐにでも出したいネタなのに、雑誌に載せようと思ったら、出るのは2週間後かよっ!」って事がネットではスピーディに対応出来る事。
ノウハウある人間がそばにいたら、極端な話、「30分後には出したいっ」って情報も、全く不可能じゃない話。


素晴らしく便利だなぁ、と思う反面、同じくらい怖いなぁ、って思いもある。
何が怖いんだろう?
僕らがネットで公表した情報が、あれよあれよという間に世界中に広がっていく感じが、怖いっちゃあ怖い。
何言ってんだ。
そうしたくてしてんのに、随分身勝手な話。
時々そんな事が不安になったりするんです。
より多くの人に知ってもらいたいと思ってる情報が、どんどん一人歩きしていくさまは、望んでる事なんだけど一方で恐怖感を感じてしまう。
何だかとっても矛盾してるなぁ。


兎にも角にも、まだ伝えちゃダメ!って情報が、どっかのホームページに出てて、どんどん一人歩きして行っちゃう感じは、非常に怖い。
このブログもそうはならない様に、割と細心の注意をしながら書いてたりするつもりではいる。
最近じゃちょっとナーバスになり過ぎてて、何だか書いた文章が自分でもおもろくないなぁ、何て思っちゃう事もしばしば。
「某アーティスト」とか「とある○○」とか、そんな曖昧な表現って、かえって観てる人には不快感を与えるだけなんじゃないのかなぁ、とも思ったり。
とは言え、最低限のモラルっちゅうか守んなきゃなんない領域は、やっぱここでは踏み込めないんだなぁ。
僕らの仕事は、CD出したりするのと違って、契約書っぽいものが存在しない。
録音する事と人前で演奏する事、本質的にはほとんど変わらない気もするけど、コンサートにはほとんどそう言った契約は行われないのが現状。
裏を返せば、非常にデリケートな信頼関係で成り立っている世界なのかも知れない。
日本は何だかんだ言っても、ハンコの持つ力はいまだ強かったりするんだけど、変な話、「3日後にライブをやりたい」って場合でも、僕らは快く対応したいと思ってる。
そんな時に「じゃあまずは契約書を作りますから」何て言ってる場合じゃない時も有んのよ。
見る人から見たら、何ていい加減な世界なんだっ、って思われても無理はない。
そんな世界に10何年もいるから、いつも区役所とか行くと喧嘩になっちゃうんだよなぁ。
ちと反省。
話は逸れたけど、僕らは信頼関係は崩さない様に、色んな事に気を配りながら物事を進めてるつもり。そんでもってこれからも。


そんなブログなんで、よろしければこれからもお付き合い下さい。


夜も更けてきた頃、会社でウロウロしてたら、残って仕事してるはずの人達のコンピューターが、みんなほんのりオレンジ色になってる。
悪いなぁと思いつつチラッと覗くと、あららmixiやってんのね。
まぁ別に就業時間はとっくに終わってるんで、そんくらいの事じゃ目くじら立てないけど、よくよく話を聞いてると、みんなやってんのね。
そっちの方が驚いた。
匿名性を利用して、会社や僕の悪口なんか書いてたりすんのかなぁ。


やっぱ怖いなぁ、インターネット。