GW(ゴキゲン・ワカチャン)

仕事がら、たま〜にタクシーに乗る事があります。
渋谷や下北で打ち上げ終わると、やや電車も無くなり始める微妙な時間。
1,000円ちょいで帰れるんで、現場終わりなんかでまぁ乗る事は良くある。
で、最近は行き先を告げると、必ずって言っていい程「コースはどうしましょう?」って聞かれるんです。
これは想像するに東京のタクシーに限った事みたいね。
地方なんかではスタッフと乗り合わせて駅から会場まで乗る事は良くあるんだけど、概ね駅からなんで明らかに遠方から来てんのが判るから、そんなこたぁあ聞いてこない。
で、この「コースはどうしましょうか?」って、どうかと思うんです。
観光タクシーじゃないんだからねぇ。
きっと渋滞やらにはまって時間もお金も掛かっちゃ時、ある程度の責任を客側にも持たせるって目的だと思うんだけど、「次を左でいいですか?」とか「まだまっすぐですか?」とか、いちいち話しかけられて、おちおち電話も出来やしない。
かと言って「○○通りをまっすぐ行って○○の交差点を左折、でもって3つ目の信号をさらに左折して500m程行った…」みたいに細かく伝えたところで、もう1回聞かれるのは目に見えてるし。
最近はこれが嫌で、なんかタクシーに乗る気がしないんです。
「あんたプロなんだから、一番早くて安いルートで行けっ!」って言えたらいいんだけど、なかなかそんな勇気も気力もない39歳。
割とトホホです。


夜はビクターのHさんに呼ばれて、とある新人バンドのライブを観に行く。
グッと内に篭る瞬間と、パッと外に向かう瞬間が互い違いにやってくる、不思議なバンド。
隙間の多いサウンドを浮遊感漂うシンセが効果的に埋めてる。
あぁ、きっと音源は結構良いんだろうなぁ。
ただこの手のバンドはライブでそれを再現するのが非常に難しい。
どうしても同期に逃げちゃったり、専属のダブ系のエンジニアを同行しなきゃならなかったりで、結構な労力や経費も掛かっちゃったりするもんだ。
うまく違う解釈で再現出来るといいのになぁ。
そんな感想を伝えながら会場を後に。


最近は歪まないギターロックや、同じくらいのポジションでシンセをヒューチャーしたサウンドのバンドが増えてきた気がするなぁ。


新しいシーンは、確実に動き始めてる。