13日の金曜日、って知ってた?

その昔は「13日の金曜日」ってえと不吉な予感を悶々と抱きながら1日を過ごしてたもんだ。
今は誰もそんな事言わなくなったね。
口裂け女みたいな都市伝説も、時間と共にいつの間にか忘れちゃってる。
だいたいはそんなモン。


さて、昨日はモバイルでの先行予約開始に当たって、実際に使ってくれた人の意見や、そもそも先行予約の意味合いみたいな深〜いテーマでもたくさんのコメントを頂きました。
とは言え氷山の一角、というか他にもあんな事こんな事思ってる人達は、まだまだ沢山居るはず。
そこらへんはこの仕事を始めた時から、未だ変わらず常に付きまとう永遠のテーマ。
多分これからもずっと。


頂いたコメント読みながら、色んな事を考えた。
考えて考えて、ちょっと過剰なくらい考えすぎちゃって昨日はエントリーを書けなかった。
なんで今は14日。ちょっとズルしちゃった。
きっと全てをすっきりクリアに出来る答えを提示出来る自信は、ぶっちゃけほとんど無いんだけど書いてみる。
これはプロモーターの代表としてではなく、あくまで1プロモーターとしての個人的に思ってる事。




先行予約やチケットの一般発売の意味合いについては、一度去年の秋くらいに書いた事がある。
ちょうどモバイルでの先行ってのが出来ないかを模索してた時期で、そん時もみなさんに貴重な意見を沢山頂いて、それが基になって昨日の受付スタートにこぎつける事が出来た。
これには改めて感謝の気持ちで一杯です。
あの時背中を押してくれた人達、ほんとにどうもありがとう。
で、その辺りのやり取りは10月18日〜20日あたりに残ってるんで、左側のカレンダーを使って時間のある方は見てみて下さい。


一般発売日がもう少し意味の有る感じにしたい、と言うか本来の有るべき姿に近づいて欲しいってのは今でも個人的には思ってる。
「一般発売日=電話が繋がらない、取れない」ってイメージはね、何か変えれそうな気はしてるものの、そう簡単に行かないのも現実。
僕が携わる公演で、いわゆる人気のある「チケット争奪戦」が繰り広げられる公演でも、何とか出来ないかを常に模索してるつもり。
ちょっと前にとある公演では、全てのチケットをハガキによる抽選で販売した。
同じ人が複数当たらない様にチェックしたり、当たった人に連絡したりと、とても今のスピーディーで便利な時代とは全く真逆な方法論。
そこに対しての、僕なりのアンチテーゼのつもりだったりもする。


じゃあ何でこれだけの先行予約が乱立してるのか?
一つにはやっぱり流通の形態の変化、ってのは非常に大きい気がしてます。
「ネットでの販売」という流通アイテムが加わった事って、一見便利に思えるけど、良いところと悪いところ、実は両方の要素を持ち合わせてる気がするんですよ。
販売する枚数は決まってるのに販売方法は多岐に渡ってる。
そうなるとどう言う事が起こるかって言うと、プレイガイド同士での販売枚数の取り合いになる、って現象を起こすんですね。
例えば1000枚のキャパに対して、AとBとC、3つのプレイガイドで販売するとなるとAはBより、BはCより1枚でも多く自社で扱いたい、って思うのはそりゃ当然の事。
その為、プレイガイドさんも「こんな先行があります」や「この先行をやるとこういう媒体効果が得られますよ」と色んな提案をしてくる訳ですね。
この辺りが先行の種類が増えていく事の、要因の一つにはなってると思う。
「それじゃそんな先行やんなきゃいいじゃん」や「プレイガイドなんて1社扱いでいいじゃん」って意見が出てもおかしくないよね。
「プレイガイド1社販売」ってのは、例えば近くにローソンがない人にとって、ローソンのみの販売だと不公平になる。
セブンイレブンやぴあステーションが近くに無い人にとってのぴあのみの販売は、こいつも不公平。
コンビニなんて半径3km以内に一軒もない、って人だって居ないとも限らない。
でも携帯は繋がるって人にとってネット販売は唯一の有効手段、そんな人がいないとも限らない。


で、プレイガイドさんが提案する色んな先行予約ですが、実際対応する僕らも全てを理解してるか、って言われたらちょっと自信がないくらい沢山の先行がある。
知らないものにはなるべく乗っかんないようにはしてるけどね、それにしても沢山あるもんだ。
先行もね、やる事によってその公演にメリットがあるものはやってもいいなとは思ってる。
例えば誌面や番組等で告知が出来る時。
これからのニューカマーや、バンドが良い状態で一人でも多くの人にこのタイミングで観て欲しいって思うときなんかがそう。
全く逆の時だってある。
そん時はゴメンナサイして先行は一切なしで全て一般発売で、なんてね。


個人的にはアーティストによってそのあたりを使い分けてるつもりではいるんだけど、何となくスッキリ晴れ渡った青空の様な気持ちに、いまひとつなれなかったりするのも事実。
なんかちゃんとした答えになってない、っぽいなぁ。
「ネット」という情報媒体は、きちんと色んな事を理解した上で利用しないといけないよなぁ、ってのは常々思ってる事。
これは発信する側として、ね。
このブログは「ホットな情報をいち早くお知らせ!」っていう情報媒体じゃないんで、こんな感じでこれからもゆる〜く。 ね。
そんな感じでよろしければこれからもお付き合い下さいませ。


=追伸=
いつもコメントくださるみなさん、ありがとうございます。
「コメントしたい」って思う内容の時だけとか、ちょこちょこ書いてくれる人も、ホントにどうもです。
顔も見た事ない人と、こういうとこでのコミュニケートってのを、何年か前だったら否定的にしか考えられなかった僕ですが、よく考えるとね、全く知らない人って気がしないんですよ。
みんなうちのライブや、アーティストを通してここに集まってくれてる訳だし。
なのでこれからも引き続きよろしくです。
もちろん読んでくれてるだけで感謝です。