2月6日(水)


決算が落ち着いたら取り掛からなければならない「新事業」の事。
「新事業」というと少し大げさだが、この先1〜2年掛けて大掛かりな会社のリニューアルを目下計画中。
設立から12年目を迎え、干支も一回りしたのでタイミングとしては「今」だと思ってる。
この会社を始めたときの一つの理想形として掲げていた事があって、「カラーがあるイベンターを作る」という事。
そこには「こだわり」や「芯」があって、何でもかんでもやるのではなく、ポリシーが明確な会社にしたかった。
既に確立していた「イベンター」という業種に今更食い込んでいくには、他との差別化は絶対に必要だと思っていたし、まともに戦って勝てる訳がないのはわかっていたので、そこには絶対的に「個性」が必要だと思っていた。
そして「ライブ制作」を並行して行い、既存の同業者にはないもうひとつの「カラー」も欲しかった。


ヴィンテージロックで最初に携わったバンドは、敢えて名前は伏せておくがギターウルフキングブラザーズといったガレージ系のバンドと親交が深いバンドで、そのバンドのロードマネージャー兼制作という業務だった。
マネージャーすら同行せず、メンバーと僕で20本に及ぶツアーを回り、運転はもちろん楽器のセッティング、サウンドメイキング、音楽性もあってダイバーや酔っぱらい客のセキュリティ、グッズの販売からライブハウスとの精算、更には打ち上げのコーディネートなど、とにかく現場に纏わる事は全て一人でやらねばならない、とても過酷なツアーだった。
でもその過酷なツアーは「ロックバンドのツアー」のほぼ全てが凝縮されたとても濃密な体験で、そこで得たノウハウや対処法などなど、確実に今の仕事に反映されていると思う。
そうやってひとつひとつの仕事を丁寧にこなし、こんな言い方は生意気に聞こえるかも知れないが、今は仕事を選んでやらせてもらえる状況になった。
理想はほぼ完璧に確立する事が出来たと自負しているので、そろそろ新しい事にチャレンジしたいと思うし、タイミングや色んな縁もあり、現在うねうねと水面下で構築中である。
もちろん、やるからには「個性」のある「新しい」事をやりたいのは大前提。