8月14日(日)


最近のアーティストを取り巻く事情として押並べて言われている事だが、ライブの比重が日に日に高くなっている事を実感する。
ちょっと前まで、ライブはCDのプロモーションの一環という考え方が根強くあったが、最近はすっかりその考えが逆転しているようで、まずはライブである程度の基盤をつくればおのずとCDの数字も上がっていくという考え。
昔からライブに携わっていた僕にとっては、どちらの考え方にも共感しえない妙な違和感を覚えずにはいられないのだ。
身の丈に合わない本数やキャパを求められる事も多くなり、「等身大」という言葉がいつも脳裏をかすめる。
ライブを色んな要素に結びつけて展開するというやり方は、決して間違っているとは思わないが、個人的にはライブってもっと、やる方も見る方もフィジカルで、アーティストの持つ人間味や内面を純粋に表現する場なんじゃないのかなと思う。
言い換えれば1本1本が真剣勝負の場であって欲しいと思うし、その背景にあるバックボーンは関係ないっちゃあ関係ないと思うんだよなぁ。


とにかく、特にこの時期はライブやイベントが多くて、僕らの様な業種は「忙しい」と思われがちみたい。
実際はそうでもないんだけどね。