1月19日(水)


新年ムードも完全に落ち着いたように思える今日この頃。
そういやぁ、電話口での「本年もよろしく」的な挨拶も、すっかり口をついて出なくなってきた。
そういうタイミングかなんなのか、春頃行われるフェスティバル系のブッキングに纏わる話がちらほら始まっている。
何というスピード感。
もう、ついて行くのがやっとである。
だって年末のフェスが終わったのって、ついこの前だぜ。
そん時のギャラだってまだ振り込まれてない、って時期にもう次の話って、まぁいつから日本はこんなにもフェス大好き国家になったんだろうか。
思春期の多感な時期にフェスの洗礼を受けていないどころか、仕事をやり始めで色んな事を吸収しまくっていた20代前半の時期でさえ「ロックフェス」と無縁だった僕にとって、今の現状ってのはどうにもこうにも違和感を覚えずにはいられない、ってのが本音である。
僕より一回りとか下のコンサートスタッフ達は、カラカラのスポンジみたいに吸収力のある時期に、「ロックフェス」の洗礼をリアルに受けて育っている訳で、そんな彼らが今の僕と同じ年令に差し掛かった時、一体彼らがどんな影響力を持ってこの業界に存在し、そしてそんな人達が動かすこの業界がどうなっているのか、考えると非常に興味深い。
その頃にはきっと、当たり前ではあるが僕の感性や嗅覚なんて、全くもって通用しないどころかズレズレのズレまくりで化石同様の扱いになっているに違いない。


ロックフェスに1本でも多く出演することを目標のひとつにしているアーティストは沢山いる。
そうじゃないところに目を向け活動しているアーティストも沢山いる。
どちらが正解なんて分からないし大した事じゃないと思う。
ただやっぱり、僕がリアルな洗礼を受けてかいからだけだと思うんだけど、あくまでメインは自分達のライブやツアーをメインに考えてる、って人達が好きなんです。