「制作」という仕事


僕らの仕事の立ち位置って、人に説明するのが時々難しいなあと思う時があるんです。
大雑把に「ライブ制作」で括っちゃう時が多いけど、アーティストによっては係わり方がさまざまだったりします。
僕自身がこの仕事を始めたのが9年前。
当時はライブハウスツアーのブッキングして、一緒に車に乗って同行して現場のあれやこれやをやって、終ったら精算、って割と業務内容はシンプルで分かり易かった。
会社登記して5年経って社員も増えて、今やツアーに纏わるプロモーションの部分であったり、関東圏のイベンター業務を始め、チケットの自社販売やグッズ販売まで、コンサートツアーに纏わるほとんどの業務を引き受ける様になった。
それまではライブハウスツアーがほとんだであったが、ホールやアリーナツアーまで、規模も格段に大きいプロジェクトも増えてきた。


最近のコンサートのチケットって、10年前から比べると全体的に高くなってきている気がするのだが、僕らが間に入る事により、細々とした他社に委託せざるを得なかった業務を自社完結させる事で、コストダウン→値上げストップな流れを作れたらいいな、ってのが理想だったりします。
そんなのもあってうちには武道館クラスでも使える大きなスクリーンや電源周りの機材、その他ちょっとした備品なんかを会社にストックしている訳です。
10年前に比べて僕らの業種のニーズは格段に増えてきている様です。
制作会社も大手数社の時代から、僕らの様な小規模の会社が多数存在する時代になりました。
風が吹いたらすっ飛んでしまうような小さな会社ですが、今まで同様、「ヴィンテージさんに任せておけばツアーは安心」と言われる様に、変わらぬスタンスでやっていきたいと思ってます。