スタジオ
明日から始まる音速ラインのゲネプロで都内スタジオ。
ツアーやライブの前には、こういったスタジオでの立会業務が増えて行きます。
本番の流れを確認し、全体像を捉えた上で各セクションとの段取りを打ち合わせし、当日の業務をスムーズに進行させる為の事前の確認は、消費者ローンを組むのと同じくらい大切なのである。
アーティストによってさまざまではあるが、長いと2週間近くスタジオに缶詰になったりします。
最近ではどのスタジオでもネット環境が充実しているので、PCさえあれば最低限の仕事は出来るのだが、たまにネットも携帯も繋がらないところもあり、そんな時はスタジオ終了→会社に戻って業務と、かなりヘロヘロになったりするもんである。
通しRHを見て、演出回りの確認事項をメンバー、スタッフ交えてあれやこれや。
明日のAXは前回に続き前売りが完売となりました。
「制作」という仕事
僕らの仕事の立ち位置って、人に説明するのが時々難しいなあと思う時があるんです。
大雑把に「ライブ制作」で括っちゃう時が多いけど、アーティストによっては係わり方がさまざまだったりします。
僕自身がこの仕事を始めたのが9年前。
当時はライブハウスツアーのブッキングして、一緒に車に乗って同行して現場のあれやこれやをやって、終ったら精算、って割と業務内容はシンプルで分かり易かった。
会社登記して5年経って社員も増えて、今やツアーに纏わるプロモーションの部分であったり、関東圏のイベンター業務を始め、チケットの自社販売やグッズ販売まで、コンサートツアーに纏わるほとんどの業務を引き受ける様になった。
それまではライブハウスツアーがほとんだであったが、ホールやアリーナツアーまで、規模も格段に大きいプロジェクトも増えてきた。
最近のコンサートのチケットって、10年前から比べると全体的に高くなってきている気がするのだが、僕らが間に入る事により、細々とした他社に委託せざるを得なかった業務を自社完結させる事で、コストダウン→値上げストップな流れを作れたらいいな、ってのが理想だったりします。
そんなのもあってうちには武道館クラスでも使える大きなスクリーンや電源周りの機材、その他ちょっとした備品なんかを会社にストックしている訳です。
10年前に比べて僕らの業種のニーズは格段に増えてきている様です。
制作会社も大手数社の時代から、僕らの様な小規模の会社が多数存在する時代になりました。
風が吹いたらすっ飛んでしまうような小さな会社ですが、今まで同様、「ヴィンテージさんに任せておけばツアーは安心」と言われる様に、変わらぬスタンスでやっていきたいと思ってます。